深ヨミ浅ヨミ、大人ヨミ

この愉しさ、オトナの特権。コドモ時代には分からなかったアレコレ。

『ボールルームへようこそ』 最近、ダンスシーンが秀逸な作品が多発しているので、つい……

 

 

“くらべる”ことが正しいとは限らない。

他者、他作品とくらべて、いい・悪い、品質が云々…というのは実にヤボだ。

 

ただ、一瞬、ホワンと思ってしまったのだ。

曽田正人さん原作の“社交ダンス”マンガを、

アニメ制作会社MAPPAがアニメ化したら…。

読んでみたいなあ、そして、観てみたいなあ」

 

 

曽田さんの作品『昴』『MOON -昴 ソリチュード スタンディング-』は

クラシックバレエの世界を舞台にした作品だ。

そこで描かれたダンサーたちの、ギリギリ限界までつきつめる探求、

命を削るほどの苦悩と葛藤は鬼気迫るものがあった。

誌面からダンサーたちの鼓動や緊張、喜びや感動が伝わってきた。

舞台に響く音楽や喝采が聴こえてきたのだ、確かに。

 

そして、最近のMAPPA作品のダンスシーンはじつに美しい。

ユーリ!!! on ICE』『神撃のバハムート』(GENESISも、VIRGIN SOULも)の

作画と音楽の素晴らしさ!何度も繰り返し観て、そのたびに観惚れるほど。

 

奇跡的な傑作を生み出したクリエイターたちのコラボが生み出す新たな奇跡を

「もう一度」「もう一度」と求めてしまうのは、仕方のないことだと、許してほしい。

 

社交ダンスという題材の魅力と可能性は、まだまだ深く広がっている。

その世界を示してくれた

ボールルームへようこそ』の功績は、アル!

素晴らしいと思っているのですヨ、本当に。