『神撃のバハムートGENESIS』 これをCM挟みの30分番組で放映していたのが信じられないほど、濃密な作品
ネットでクチコミを確認してから行くお店を選んだり、観る映画を決めたり…。
そういう、評価星の数に振り回されない自分でありたいと思っていたのに。
『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』の高いクオリティに
惚れこんでいる自分は前作『GENESIS』を観てがっかりするのが嫌だった。
なぜか「いい評判を聞いていない」と思い込み、
敢えて近づこうとしていなかったのだ。
だから、最近になってようやく観たのはほんの気まぐれだった。
そして、今、深く反省している。「なんで、もっと早く観なかったんだ!?」と。
『神撃のバハムートGENESIS』は『VIRGINSOUL』の10年前を描いた物語だ。
『VIRGIN SOUL』で説明されない諸々の関係は『GENESIS』で
きっちりと描かれている。そう、だから、ちゃんと、まずは
『GENESIS』を観ておくべきだったのだ。本当に、本当に、猛反省だ。
設定だけではない。『GENESIS』の作画、ストーリー、声、音楽、
すべての完成度も圧巻だ。『VIRGIN SOUL』の煌めく世界観は
『GENESIS』という礎があってこその飛躍なのだ、と、ストンと腑に落ちた。
食わず嫌い、観ず嫌いは、どこかで損をする。
知ったかぶりは、どこかでボロが出る。
自分で観て、聴いて、触れて、味わって。その結果、ときには苦い思いもする。
でもその苦さを語れるのも、自身で体験すればこその報酬なのだ。
五感を使っていこう。もっと敏感に、積極的に。